1947-12-06 第1回国会 参議院 司法委員会 第47号
○松村眞一郎君 民法の改正に伴う關係法律の整理に關する法律案につきましての質問の際に、私は申し述べたのでありますが、第十九條に掲げてあります農業資産相續特例法という、その法律の法案は、參議院においてまだ審議が進んでおりません。
○松村眞一郎君 民法の改正に伴う關係法律の整理に關する法律案につきましての質問の際に、私は申し述べたのでありますが、第十九條に掲げてあります農業資産相續特例法という、その法律の法案は、參議院においてまだ審議が進んでおりません。
そうするとここに相續法をきめてしまいましても、この農業資産相續特例法によつていろいろな問題が起つてきたときに、これをどう處理するかということができない状態に陷ることは當然であります。聞くところによると、運營委員會においては、これは司法部門に屬するものであつて、司法委員會において、やつてもらうものであるということがきまつたということを、私は小澤總務から先ほど聞いたわけであります。
御説のようなこともあろうかと思いますけれども、まあ專業の養鶏家でありましても、一反歩程度の土地なら多くは持つておるだろうというようなことになるかと思いますが、大體これで以ていわゆる養鶏家も農業資産相續特例法の適用を受けるのではないかというように考えております。
この農業資産相續特例法に定める以外は、勿論民法によるということでありまして、御法の相續に對する特別法だどいう趣旨を表わしたわけであります。何故特例を開くかと申しますと、ここに書いてございますように、相續によりまして農業資産が細分化し、從つて又農業經營が細分化することを防止することによりまして、農業經營の安定を圖ろう。こういう狙いであります。
お手もとに配つてあると思いますが、農業資産相續特例法に對する世論調査というのがあります。これはもちろん全國の耕作農民なり、農村を對象にしたのではありません。一部の農村なり農業者に限つておりますけれども、しかし一部やりました農村なり農民の意向が、一體どういう情勢にあるか、一體どういう考え方をもつておるかということによつて、おそらく全般を察知することができると思います。
ただどうも今まで日本の法制局と言いますか、むつかしい條文をつくる癖がついておりまして、特に今提案しておりますこの農業資産相續特例法に關連する内容を見ましても、民法との關係がありますために、それとの關係を調整しなきやならぬ必要上から、一層わかりにくいような結果が出てきております。
相續法によりますれば、更にそれを分割することができるわけなのでありますが、私の申上げるのは原則として農業資産相續特例法と同じに分割を禁止する、原則として分割することはできないということにいたす。勿論法律が必要なのであります。そうして従来のように經営を續けて行く。
農業資産相續特例法は、そういう農業開拓と睨み合わしてできておる。法律の観點から見れば、簡易化、殊に所有権の歸屬の問題ですが、それを簡易化することは結局取引の安全にもなるという意味において、この法案が必要であるというふうに考えております。
○細野委員 この點につきましては、この農業資産相續特例法の施行の遠からざる機會に、農村金融について何らかの施策を併せ行つていただきたいということを私は希望として申し上げておきます。 その次に、第十六條に、農業資産の價額は、時價の範圍内で農業經營の收益を基準としてこれを定めるということになつておりまするが、この點の第一の時價ということにつきましてお尋ねいたします。
農業資産相續特例法、これは勿論政府が提案しておりますけれども、我々がこれは立法するのでありますから、我々はそういう意味において立法するのじやない。日本の農業經營の安定を圍るためにどうすればよいかということを言えば、それは個々に分けてしまつては困る。この別表にありますごとくに、いろいろな道具があります。この道具のようなものをいちいち兄貴が石油エンジンを持つ、弟が馬を持つ。これは困る。
この農業資産相續特例法と言いますのは、これは專ら消極的な、いわば或種の影響を防除しようという消極的な策に過ぎないのであります。
○奧野政府委員 農業資産につきましては、大體農業資産相續特例法という法案によりまして、農地及びそれに附屬するいろいろな家屋、樹木、農耕機具、家畜なども、すべてひとまとめにして、農業資産ということにいたしまして、遺産の分割によつつて二人以上には所屬せしめない、必ず一人に所屬せしめるということにいたします。
○石川委員 私のお聽きしましたことが無理であつたかもしれませんが、それはそれといたしまして、問題になつております農業資産の相續特例法が、政府によつて提案されると聞いておるのでありますが、ある人たちが、この農業資産相續特例法を憲法違反かのごとく議論しておる人があるのでありますが、これが民法におきまする均等相續に反しますることは申し上げるまでもございませんが、當局のお考えは農業資産の相續に關する特例の法規
○奧野政府委員 この點はいずれ農業資産相續特例法の審議の際に農林省等から説明があると思いますが、特例法案では、農業とは、耕作、養畜または養蠶の業務、これに附隨する業務を含んだものを農業ということにして、全體の規定ができているのであります。
殊にこれは先ほどここで配られましたけれども、相續法のこの缺點によつて、農地を一段歩か二段歩しかもつていないのに、五人の子供にわけたら、みなこの農地法の制度というものは全部壞れてしまうというので、農業資産相續特例法というような草案が來ておりますが、まことにあきれたものでありまして、こんなものをこしらえなければならぬということでは、すでにこの相續法は改惡であります。